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Roland Rubix44

November 17, 2017

僕は家で仕事をするとき大抵スピーカーから音楽を何某か流しながらやってるんですが、何かね、メルカリで手当たり次第にその辺にあったものを売ってるうちにですね、どうもパソコンからスピーカーに繋いでた機材も売っちゃったらしくふと気づいたら音楽が聴けなくなっていました。

その機材というのが DAC、所謂オーディオインターフェースってやつですね。まあパソコンの出力端子のステレオミニで繋ぐこともできなくはないんですけどちょっとだるかったので、とりあえず早急にオーディオインターフェースを買わねばならんと思ったわけです。

で、そういえば最近 Roland が新しいシリーズを出してたなぁ、と思い出して興味を持ちました。

それが Rubix というシリーズです。

Rubix は、USB オーディオインターフェース界の先駆者でもある Roland が今年になって完全に新規にローンチしたシリーズで、IN/OUT の数などによって 22/24/44 の3種類がラインナップされています。

それで、ひとまずメーカーページの仕様などを見てみると、これがなかなか良さそうな雰囲気でした。

良さそうな雰囲気でしたってことで「どれどれそろそろレビューも揃ってるかな」と思ってアマゾンとかサウンドハウスとかその他でレビューを眺めて見るかなと思ったわけです。

・・・これは。

まず、出たばっかりってのもあるけどマジでレビューがほとんど見つからない。さらに数少ないレビューもやばい。肯定的なのは数えるくらいしかなくて初期不良だのドライバの不安定さだのカスタマサポートの酷さなどしか見つからない。興味があるならとりあえずアマゾンで Rubix24 のレビューを見てみるといい。海外レビューサイトとか 2ch とか Twitter でも Youtube でもほぼ情報がない。まぁ問題なく使ってる人の声はなかなか聞こえてこないだろうなってのはあるけど、これはヤバいんじゃないか…

実は元々この Rubix は発売自体が最初のアナウンスからかなり遅れたっていう曰くつきの製品なんですね。そこで何があったのかは想像するしかないですが、少なくとも予定通りに発売できなかった結果があるわけで何かしらの事情はあったのでしょう。うーん、もしかしたらそれは品質管理の問題だったのかもしれません。

更に、オーディオインターフェースは日進月歩 && ドッグイヤーでめちゃめちゃ性能が進歩するようなものでもないので新しければ良いというものでもなく、特にこのくらいのスペックだと Steinberg の UR シリーズや TASCAM の US シリーズ、そして Focusrite の Scarlet など、品質に確かな定評がある製品がより安価で存在しています。あえてここで Rubix を選択する理由はあるのでしょうか。

いや、ない。僕にはその理由があるとは思えなかった。だからその理由を探すためにまず買ってみることにしたのです。

はい、そういうわけでヨドバシにダッシュして買ってきました。4IN/4OUT を備えた最上位モデルであり、1つもレビューを見つけられなかった Rubix44 です。早速開けてみましょう。

AC アダプタが入っていますね。ここで僕は気づいたのです。「あっそうなの…」

そうなのです。Rubix に限らず、大抵のエントリー向けのオーディオインターフェースは今どきはバスパワー駆動が可能になっています。Rubix でも 22/24 に関してはバスパワーで動かすことが可能です。コンセントの確保とかめんどいこと多いのでバスパワーは嬉しいです。早速テンションが下がってきたのですが、でもまあ、4x4 のスペックの DAC は他社製でも大抵自前の電源が必要ですし、利便性より安定した給電の方が大切なので、オプションで買わなくてもアダプタがついてきたことを前向きに考えることにしました (すでに全部埋まっていて抜くところがない電源タップを眺めながら) 。

それに、本体で外部電源をとれるのはもう1つメリットがあります。Rubix はこれも昨今のトレンドに違わず iOS 端末に対応しています。つまり、iPhone/iPad 用のオーディオインターフェースとして使えます。これは Lightning - USB カメラアダプタ経由で接続するわけですが、このときに問題になるのが電源供給です。iOS 端末からの電源供給がショボいですし、アダプタ経由の電源供給も USB 端末側への給電は微妙なので、それを考えるとオーディオインターフェースが AC アダプタ駆動なのは理想的であると言えるでしょう。元気になってきました。

ここでついでにもう少し脱線すると、これまで前提として書いてきたように、Rubix は USB 接続のインターフェースです。僕はオーディオインターフェースはこれまでに結構な数を買ってきているのですが、実は USB 接続の物に手を出すのは (RIG KONTROL のような変則的なのを除外すると) めちゃめちゃ久しぶりです。10年ぶりどころじゃない。

世の中のオーディオインターフェースの大半は USB 接続であるのになぜそれを避けてきたかというと、これまでの Mac には USB 以外のポート、つまり FireWire (400/800) や Thunderbolt ポートというものがあり、そっちを利用する方がメリットが大きかったからです。例えば、USB はバスを他のデバイスと共有するし、転送による CPU 負荷も高めになります。給電も安定しにくいです。それに FW とか TB なんてなかなか他のことにも使わないし…

てことで USB 接続のものには手を出してこなかったのですが、現在は USB 接続のものにはオンリーワンな魅力があります。(今のところ実質ほぼ Apple デバイスだけの話になってしまいますが) それは「USB Audio Class」規格の存在です。これにより、それに適合した class-compliant なデバイスであれば、ドライバのインストールなども必要なく真の意味で plug-and-play で利用することができます。これは OS のアップグレードの際のドライバの更新が死活問題になるオーディオインターフェース事情においてかなり、超嬉しいことです。もちろん Rubix も対応しています。また、これによって iOS 端末との接続なども簡単にできるようになっているってことですね。

というわけなので、ちょうど MacBook Pro にも USB (Type-C) ポートしかなくなっちゃったことだし、USB のものを久々に買おうと思ったというわけでした。

壮絶に脱線してしまってとにかく話が先に進まないので接続してみましょう。

ピュッと挿したらすぐにオーディオデバイスとして認識されて普通に音がでました。何にも問題ない。音質も良いです。

インプットはどうでしょう。Rubix44 の input の 1-4 チャンネルは、

となっています。

なので、

としました。

何の問題もないですね…非常に…何の面白みもなくスムーズに進んでいます…

Windows マシンがなくて RMAA でチェックもできないのですが、少なくとも耳で聞く分には全然音が悪いとかもなく、普通に使えそうです。むしろかなりいいんじゃないかこれ…?

コンプも試してみましょう。そう!Rubix 24/44 にはコンプレッサーが付いているのです!さっき「Rubix をわざわざ選ぶ理由があるのか?」というようなことを言いましたけど、ハードにコンプが付いているのはその大きな理由になり得ます。ソフトウェアのレベルで良いコンプがいっぱいあるので要らんかなーと思うこともあるのですが、ハードコンプは結局必ず欲しくなります。あー録音したやつ大体いいんだけどここだけクリップしてて使えねーつらい!みたいなやつね。そして、オーディオインターフェースがコンプ搭載だったとしても、大抵の場合はその操作は専用ソフトウェアから DSP をいじるとかになるので、それだとあまりドライバ不要の利点がありません。この点は Rubix のかなり良い点だと思います。Rubix の独特な機能としては本体に loopback のサポートがあることも大きいですね。

さてコンプもちゃんと効いているようなので、うーん…スムーズすぎてネタがないな…

あっそうだ、「Rubix で Skype が使えない」というようなレビューをいくつか見たぞ!てことで Skype を設定してみます。うん。普通に Skype のオーディオ設定で input/output に Rubix が選択できて実に簡単に設定できて快適に使えてしまいましたね… 多分使えなかったという人は Windows だったのではないでしょうか。

まあ、Skype の件については、元々 Skype のオーディオデバイスの扱いについて別のメーカーの話でも色々苦労するような記事があったので Windows ではきっとなかなか大変なのでしょう。たぶんその辺も含めて、ドライバの完成度はまだまだ途上なのだと思います。

ただ USB Audio class-compliant で使える Mac に関しては、少なくとも今のところは全く問題なく快適に利用できています。コンプがあると嬉しい人や、loopback の機能が欲しい人にとっては一番の選択肢になるのではないでしょうか。というかそれが欲しい人には Rubix 以外にはチョイスするものがないです。この辺は後発の強みで最新機種のメリットですね。

てことで今回に関しては、ネットのレビューは (結果からすると良い意味で) 参考にならなかったという検証結果となりました。

一応せっかくなので iPad にも繋いでみましょう。とりあえず output が 4ch あるので、DJ アプリでメインアウトとキューアウトをそれぞれわけてみました。これも何も問題なく期待通りに使えました。Rubix いいじゃん!

ちなみに、OS を High Sierra にしたらなんと愛用しているヘッドセットの Arctis 5 が使えなくなりました。マジかよ…

macOS 10.13.2 beta では Arctis が動いてるという噂もあるので期待していますが、現状どうしようもないので、パソコンで Discord ボイチャをやりたいときには図らずも Rubix が活躍することになりました。

別の話ですが、Nintendo Switch + Mac ボイチャ環境での動画配信とかに関しては相当トライ&エラーで試してやっと整ってきた感があるので、それもいずれまとめたいと思っています。